ドイツでの運用に挑戦(反省編3:完結)
最後の反省編です。今回は、免許取得についてですが、反省というより、要望に近いかもしれません。
何といっても、無線局免許状の英文証明の取得に意外と時間がかかりました。また、相手国の主管庁での免許取得にも相当の時間がかかってしまいます(相手国へは郵送なのでやむを得ないのかも知れません)。
なので、海外から運用しようと考えるならば、日本の手続きで1か月、相手国の手続きで1か月かかると考え、3か月程度の時間は最低必要と思われました。従って、来週から急に出張だけど、という場合には、なかなか海外運用を気軽にはできないかも知れません。(フランスや米国など手続き不要を除く)
一方で、DARCのページを見るとCEPT協定を締結している国の免許であれば、ドイツ主管庁での許可は不要とされています。CEPTとは、欧州郵便電気通信主管庁会議(European Conference of Postal and Telecommunications Administrations; CEPT)のことですが、欧州外の国でもCEPTと協定を締結することができ、そうすることで在住の主管庁発行の免許を下に協定国内での運用ができるようになるようです。(色々なページでもそのような話題を拝見します。)
ぜひ、色々壁はあると思いますが、日本の主管庁にも協定を締結して頂ければ、日本から海外での運用だけでなく、来日したアマチュアが運用しやすくなると思うので、前向きに取り組んでほしいと思います。
ちなみに、制度的には日本の免許は包括免許ではないので、そう簡単ではないかも知れませんね。諸外国は、人に対しコール(呼出符号)が付与されていますが、日本は無線局(設備)に対しコールが付与されています。海外の(従事者)免許を持つ方(米国ではそれでもコールがあるはず)が、無線機を持たずに入国し、無線機無しに日本の局免許を申請しても恐らくコールは付与されないでしょうから。
後、日本のID-31が海外のレピータで使えたり、海外のD-STAR機で日本のレピータが使えると、本当にボーダーレスでアマチュア無線が楽しめそうです。アイコムさんにも期待したいですね。
さて、これで、ドイツ運用記も結びとしたいと思います。もし、お問合せがあれば、コメント等にて頂戴できれば、分かる範囲でご回答させていただきます。
次の海外運用はいつどこからできるでしょうか。その前に国内の離島あたりからも出てみたいなあと思っております。今回の経験を生かして、いつもの徒歩移動も多少スキルアップできたかと思いますので、今後とも聞こえておりましたら是非お声掛けください。
追伸:ZK3Tの検索ワードでこのブログをご覧の方が多いようですが、ご期待に沿えるほどの情報を掲載しておらずお恥ずかしい限りです。
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