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ドイツ運用記

2013年1月28日 (月)

ドイツでの運用に挑戦(反省編3:完結)

最後の反省編です。今回は、免許取得についてですが、反省というより、要望に近いかもしれません。

何といっても、無線局免許状の英文証明の取得に意外と時間がかかりました。また、相手国の主管庁での免許取得にも相当の時間がかかってしまいます(相手国へは郵送なのでやむを得ないのかも知れません)。

なので、海外から運用しようと考えるならば、日本の手続きで1か月相手国の手続きで1か月かかると考え、3か月程度の時間は最低必要と思われました。従って、来週から急に出張だけど、という場合には、なかなか海外運用を気軽にはできないかも知れません。(フランスや米国など手続き不要を除く)

一方で、DARCのページを見るとCEPT協定を締結している国の免許であれば、ドイツ主管庁での許可は不要とされています。CEPTとは、欧州郵便電気通信主管庁会議(European Conference of Postal and Telecommunications Administrations; CEPT)のことですが、欧州外の国でもCEPTと協定を締結することができ、そうすることで在住の主管庁発行の免許を下に協定国内での運用ができるようになるようです。(色々なページでもそのような話題を拝見します。)

ぜひ、色々壁はあると思いますが、日本の主管庁にも協定を締結して頂ければ、日本から海外での運用だけでなく、来日したアマチュアが運用しやすくなると思うので、前向きに取り組んでほしいと思います。

ちなみに、制度的には日本の免許は包括免許ではないので、そう簡単ではないかも知れませんね。諸外国は、人に対しコール(呼出符号)が付与されていますが、日本は無線局(設備)に対しコールが付与されています。海外の(従事者)免許を持つ方(米国ではそれでもコールがあるはず)が、無線機を持たずに入国し、無線機無しに日本の局免許を申請しても恐らくコールは付与されないでしょうから。

後、日本のID-31が海外のレピータで使えたり、海外のD-STAR機で日本のレピータが使えると、本当にボーダーレスでアマチュア無線が楽しめそうです。アイコムさんにも期待したいですね。

さて、これで、ドイツ運用記も結びとしたいと思います。もし、お問合せがあれば、コメント等にて頂戴できれば、分かる範囲でご回答させていただきます。

次の海外運用はいつどこからできるでしょうか。その前に国内の離島あたりからも出てみたいなあと思っております。今回の経験を生かして、いつもの徒歩移動も多少スキルアップできたかと思いますので、今後とも聞こえておりましたら是非お声掛けください。

追伸:ZK3Tの検索ワードでこのブログをご覧の方が多いようですが、ご期待に沿えるほどの情報を掲載しておらずお恥ずかしい限りです。

2013年1月18日 (金)

ドイツでの運用に挑戦(反省編2)

前回に続き、反省編です。JH3YKV's Amateur Radio Newsにご紹介頂き、そちらからご覧頂いている方が多いようでして、ありがとうございます。皆さんのご関心に添えればと思いますので、分かる範囲であれば、ご質問にもご回答させていただきますので、宜しければコメントをお寄せください。

さて、今回は、荷物関係についての反省をしておきます

年末年始にもサッカー選手の腕時計でフランクフルトの税関でトラブルがあったようです。トラブルの有無は、税関担当官にもよるのでしょうが、これだけ多いと普通の観光旅行であっても、ドイツ入国はドキドキしますよね。

アマチュア無線機の欧州での通関に関しては、赤色の出口に行って、免許を示し、滞在中のホビーとして使うことを申告するのがベストだと思います。緑色の出口で大丈夫だろうは、お勧めしません。

今回も免許を見せることで、担当官の理解を得られたようですので、免許を提示できれば、一時持ち込み自体は制限されないと思われます。(コールサインは何だと聞いていたので、実はアマチュアだったのかも知れませんが)

今回、通関に気を取られていましたが、荷物の重量制限も注意です。IC-7000などのコンパクトなリグをもっていくのであれば、多少は違うと思いますが、今回TS-2000を持っていきましたが、これが8kgありました。

現在、(行先を問わず)エコノミークラスでは、1個23kg(3辺の大きさ制限あり)までで、2個までという取扱いになっています。ヨーロッパに行くのが久しぶりで、昔のままだろうと、1人あたりの許容重量×人数と勝手に思い込んでいた私は、今回1つのスーツケースに詰め込んで空港に行ったところ、1つで30kgを超えていたことにカウンターで気付くことになりました。

空港係員に指摘され、追加料金を取られるか冷や汗を流すことになりましたが、幸い、追加料金については、FFPのステータスで何とか往復とも見逃してもらえました。空港係員からも個数を増やしてもらった方が、個数×人数になるので、とのこと。荷物の詰め込みすぎには気を付けましょう・・・。

また、今回は、アンテナを釣竿アンテナにしましたが、長尺物を預けることになる場合にも追加料金が必要になる可能性がありますので、十二分に料金表を睨めっこすべきだと反省した次第です。

ちなみに、今回無線機を入れるスーツケースを改めて購入しましたが、何と行きの飛行機でダメージドバッゲージ(車輪が1つ脱落・紛失)になってしまいました。無線機は無事でしたが、それなりの重量物なのでスーツケースも十二分に丈夫なものを選ぶ必要がありそうです。

2013年1月12日 (土)

ドイツでの運用に挑戦(反省編1)

先日、ARRLからtq6ファイルを頂きました。年末年始(クリスマス休暇?)の時期にかかったためか、時間がかかったようです。

残念ながら、運用期間中にリアルタイムでのアップロードができませんでしたが、後日ログアップしておきたいと思います。さて、記憶が確かなうちに今回の反省をあれこれまとめておきます。

まず、何はともあれ、JAとのQSOができなかったことについての反省です。

これはコンディション次第ではあったものの、SSN=90程度まで上がっていましたので、可能性はゼロではなかったと思います。しかし、SPというよりLPがメインだったようですので、2~3階の釣竿ロングワイヤーには厳しい条件だったのかなと思います。

今回、5か所で宿泊しましたが、うち2つは到着直後と出発直前の宿泊先でしたので、無線の運用を予定しませんでした。残り3つの宿泊先には、あらかじめ無線を運用したい旨を申し入れておきました。うち、2つからは許可を予め頂き、1つとは当日調整をお願いたいということにしておきました。

まず、1か所目は、バルコニーなしの3階でしたが、割と目の前は開けており、ロケーションとしては悪くない感じでした。しかし、ベランダなしだったため、アース対策が大変難しく、窓枠に5mのワイヤーをコイル状に巻いてだましだまし対応した感じです。18MHzより上は何とかでしたが、それよりも下になるとSWRが大変不安定で、窓だけの部屋での運用はアース対策が明暗を分けると思われました。

おそらく、ヨーロッパの都市部ではこのタイプが多いので、出張のついでに運用という形態では、アンテナの調整に苦労する可能性が高そうです。今回渡航前に持っていくか大変悩みつつも、わざわざMFJのアンテナアナライザーを持参しましたが、持って行って正解でした。

次に、2か所目も、バルコニーなしの3階でしたが、窓を開けるとホテル屋根がある環境でしたので、アースはワイヤーを屋根に撒けば何とかできそうな感じでした。ただ、ロケーションとしては、山のふもとなので、開けている方向が限定されているという環境でした。

ここは当日調整のところでしたが、何とか電波は出せるかなと思い、試験電波を発射したところ、テレビを見ていた家族から、縞模様が入ったとの声が。何とTVIです。ヨーロッパのホテルでは多くが衛星放送TVとなっているので、油断していました。よくよく見るとアナログTVのようです。調べてみると全チャンネルに渡ってTVIが出ており、手の打ちようがなさそうでしたので、ホテルからの運用を断念しました。

そして、3か所目は、バルコニーつきの2階でした。到着時にホストに無線を楽しんでねと言われ、出発時にも日本と交信できたと聞いてくれるぐらい、理解のある宿泊先で、この点ではベストホテルでした。

アースは10m2本、5m2本のワイヤーをベランダに撒くことで十分対応できました。しかし大変残念なことに、ロケーションが、アルプスの山の中で、実は周囲を高い山に囲まれていました。ちょうどQSOパーティの時に滞在中の宿泊先でしたが、やはり山の中からは電波が出ていきにくかったようです。

というわけで、今回は家族旅行で、各地を見たいという家族の希望を優先したため、各地を転々とすることとなり、宿泊先の条件やロケーションの影響を受けることになりました。したがって、JA方向に見晴らしの良いロケーションのホテルの高層階(できればベランダつき)に長期滞在すれば、釣竿でもJAとのQSOの可能性は高まったと思われます。

また、途中、某世界遺産の近くの駐車場から、斜めに張ったバーチカルもどきで運用した際には、結構よく飛んでいたような気がしますので、ホテルにこだわらず、レンタカーで周囲が開けたところからのモービル半固定でもチャンスがあったかも知れませんね。とはいえ、冬だったので、あまり挑戦しませんでしたが・・・。ドイツでは駐車中のアイドリング禁止されているので。

2013年1月 5日 (土)

ドイツでの運用に挑戦(現地編5:完)

ミュンヘン空港でビールを飲みながら、成田行きの搭乗開始を待っているところです。昨日をもって、DL/JH1OESは失効し、現地での運用は無事終了いたしました。

前回も書きましたが、多くのJAの皆さんが耳を傾けてくださり、また、弱い信号ながらお相手を頂いたUゾーンを中心としたFB DXersに改めて感謝申し上げます。前回書いておりませんでしたが、JA5AQC局、DL1YM局にもクラスターへのレポートを頂きまして、ありがとうございました。セルフスポットが多く、お恥ずかしい限りです・・・。

Cluster

帰国後、反省編を綴りたいと思いますが、9月からはじまった密かな挑戦はここに幕を下ろすことにしたいと思います。今回の一連の記事を「ドイツ運用記」というカテゴリーにまとめましたので、他の方が(ヨーロッパで)運用される際にご参考となれば幸いです。

本当に皆様ありがとうございました。

2013年1月 3日 (木)

ドイツでの運用に挑戦(現地編4:お礼)

さて今回、ドイツまで無線機を持ってきた最大の目的は、「QSOパーティに参加したい」でしたが、2時間ほど前に終わりました。結果は、20局達成できずでした。20局どころか、明日が運用最終日ですが、今のところ、JAとは1局もできておりません・・・。

しかし、今回、JP7CTE局、R3RT局にはクラスターに上げて頂き、特にJP7CTE局には「LP Felt signal but not copy」とコメントまで頂きまして、本当にありがとうございました。きっとこの他にも、多くのJAの方が耳を傾けて下さったかと思います。本当に心から御礼を申し上げます。特に精神面でサポートしてくださったJI1SAI局に感謝いたします。

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3.5mのロングワイヤーを釣竿に沿わせ、5m2本、10m2本のグランドをMFJ-971につなぎ、100Wで21MHzにQRVしていましたが、一応JAには信号の欠片でも届いていたのだと思うと、電波の力に改めて驚かせられます。

明日まで、時間を見てQRVしてみようと思いますので、 QSOパーティは終わってしまいましたが、聞こえておりましたら、どうぞ宜しくお願いいたします。

ドイツでの運用に挑戦(現地編3)

数日ぶりにインターネットにアクセスすることが出来ました。

1つ目のホテルでは、現地編2でご報告しましたが、やはり窓からの釣竿アンテナは厳しかったようで、結局8局で、モスクワまでが限界でした。

2つ目のホテルでは、何とTVIが発生してしまい、ホテルからの運用を断念し、車で移動中にちょっとだけ運用しましたが、結局7局でヨーロッパ各地が限界でした。ちなみに場所は、どこだか分かる人には分かるかと。

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今、3つ目のホテルに滞在中ですが、バルコニーに10mのロングワイヤーを展開し、先ほど7MHzと10MHzにQRVしてみました。まだ、JAとはQSOできていませんが、あと12時間後ぐらいに21MHzあたりに出てみようと思いますので、聞こえておりましたら宜しくお願いいたします。

Rbn1_2Rbn2

一応、ここまでのところ、何だかんだで、RBN上では、上のとおり電波は出ていたようです・・・。

2012年12月30日 (日)

ドイツでの運用に挑戦(現地編2)

今、21.030MHzのCWでCQを出しています。

3.5mのロングワイヤーを釣竿に付けて、窓から突き出していますが、全く何も聞こえません・・・。SSN49の影響でしょうか。

下が、道路なので、これ以上のロングワイヤーは厳しそうなので、ローバンドには出れないかと思いますので、何とか21MHz辺りでどこかと出来ればよいのですが・・・。

Pc301945

ドイツでの運用に挑戦(現地編1)

色々ありましたが、ドイツに予定通り入国できました。

問題のミュンヘン空港の税関では、赤い出口に進み、男性検査官にアマチュア無線機器を所持しているのですが、と申告しました。先方から、職業上のものかと聞かれたため、職業上のものではなく、ホビーだと回答し、ドイツ主管庁の許可証を提示した上で、帰国時には持ち帰ると申し添えました。

先方から、念のため機材を見たいと言われたため、スーツケースを開けて見せたところ、日本に持ち帰るのであれば、このまま通過してよいとの回答を得て、晴れてドイツ国内にアマチュア無線機器を持ち込むことが出来ました。

ちなみに、ノートパソコンとデジタルカメラは、機内持ち込み手荷物だったので、乗り継ぎのフランクフルト空港でも申告しましたが、ミュンヘン空港ともに日本に持ち帰ることと、職業上のものではないことを伝えたところ、現物も確認を受けず、通過してよいとの回答を得ました。

というわけで、税関では特段のトラブルは生じませんでした。

さて、今日、ドイツでQRVを予定しているホテルに着いたので、先ほど準備をしました。何とか釣竿アンテナで、電波は出るようなのですが、とても静か(現地時間29日21時、日本時間30日5時)で、7MHzや18MHzで何も聞こえてきません・・・。あまりアンテナ設置が良い条件ではなさそうです。

一応、明日の朝(日本時間30日夕方)に21MHz辺りで、もう一度出てみたいと思います。何とか、1局でも良いからQSOしてみたいものです・・・。

2012年12月27日 (木)

ドイツでの運用に挑戦(運用準備編6:完)

いよいよ明日の飛行機で出発となり、とりあえず、最後の荷造りが終わりました。結構な大荷物になってしまいましたが、後は、現地から無事電波を出すことが出来るか、ですね。現地でインターネットを使えるようであれば、状況をこのブログでお知らせしていきたいと思います。

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ちなみにID-31を持っていって、D-STARを使えばよいのではないかとのご指摘を受けました。私もそれが1番効率的だと思い、アイコムに問合せてみましたが、日本のD-STAR機を海外に持っていってもレピータにアクセスできませんとの回答を頂き、断念したところです。また、Wiresもノード局が訪問先にはないようなので、断念しました。

ところで、日本の税関でトラブルが起きても嫌なので、メールで無線機の持ち出し、再持ち込みについて質問をしましたが、形式的な回答で「輸出貿易管理令に該当する可能性があるので経済産業省に確認してください」等々とのこと。関税の観点では特段の指摘等は受けていないと解釈することにします

(注:輸出貿易管理令や関係ホームページを見る限りでは、今回持っていくアマチュア無線機は非該当と思われるため、経済産業省への申請はしないことにしますが、この点は各人で適切に法令をご確認頂き、ご判断頂きますようお願いいたします)

今回、通関に関しては色々と調べてみましたが、ドイツの税関に関する文化庁の長官のコメントも、申告して、最悪支払って、出国時に払い戻すのが最善とまとめてますね。本当に税関はどうなることやら・・・。

2012年12月25日 (火)

ドイツでの運用に挑戦(運用準備編5)

ドイツでの運用にあたって、固定局ではない上、モービルでも運用するかもしれないため、DL/JH1OES/Pのように運用しないといけないのか等々疑問が生じ、DARCにメールを送ってみました。

すぐにDJ0QN  MitchOMより丁寧なご回答を頂戴し、まず、モービルでもフィールドでもDL/JH1OESで良いとのこと。あえて、[/P]や[/M]は不要とのことでした。

そして、ドイツのアワードコンテストでは、DOKという日本のJCCに似た地域番号を付しているので、積極的に使った方が良いのかと聞いてみたところ、DARCメンバーのみが使えるので、海外からの運用者は、使う必要はないとのことでした。

さらに、念のため税関手続きについても聞いてみましたが、特に心配ないでしょうとのご回答を頂きました(が、心配なんですけどね)。

ちなみに、 MitchOMよりミュンヘンに住んでいるので、ゲストオペやアイボールの希望があれば、ご連絡くださいとのうれしいお言葉を頂きました。しかし、ミュンヘンへの滞在は短時間なので、都合がつけば、再度ご連絡しますと返信しておきました。時間が取れるようであれば、ぜひ、と思っています。

さて、先日税関に追加質問してみますと書きましたが、ドイツの税関は、1人1日2000ユーロまでカード払いが可能とのこと。帰国時に持ち出せば、払い戻しされるはずなので、万一課税されても、さすがに2000ユーロを超えることはないでしょうから、最悪カード1枚で乗り切れるかなと思っています。

まだ、ARRLからLotwのお返事を頂いておりませんが、先ほどeQSLは登録を済ませておきました。Lotwは近頃処理が遅れているようですが、なるべく現地からログをアップロードしてみたいと思います。